2011/05/18

イタドリのシロップ

田舎を歩けばどこにでも生えている雑草、漢字で書けば虎杖と書きます。蓼(たで)科の植物で、スイバともすかんぽとも呼ばれ、春先出る芽の先が赤く、茎は噛むと酸っぱい味がします。年配の人は子供の頃、田んぼのあぜ道でこの草を折って、茎の酸っぱい味を半ば楽しみ、のどを潤したりしたことがあるでしょう。

二、三日前にちょうど通りかかった道ばたで車を降り、虎杖を摘みました。去年読んだ現代農業の増刊号に出ていた雑草レシピのイタドリのジュースを作ってみたかったのです。家に帰って計ったら、340グラムありました。きれいに洗って、水気を切りました。

手で3センチぐらいの長さにちぎって砂糖を170グラム入れてレモン汁をかけて一晩おきました。
下の方にジュースが少しだけ出ていましたが少なすぎるので、思い切って火にかけて一煮立ちさせて、ボウルで受けてざるの上にガーゼを置いて漉してみました。火にかけたため葉っぱが萎びたので、ガーゼにくるんだままぎゅっと絞ったら、きれいな色のシロップが小さめの瓶に一瓶取れました。

スイバの別名通り酸っぱく、砂糖が入っているので甘く、雑草から取ったとは思えないほど上品なシロップになりました。ヨーグルトにかけたり、氷水で薄めて飲んだり、ちょっと楽しめそうです。我ながらおもしろ半分、物好きなことをやったものでした。

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