2012/09/30

台風で中秋の迷月に

残念なことに、お月見はできなかった。台風が来たのです。ちょうど置賜地方の枝豆「秘伝豆」の季節なので、「豆名月」とも言うそうです。ひと月前の満月は「芋名月」だそうです。山形の人はどうしても食べ物と結び付けるのでしょうか?  
それでも夕方まではなんとかお天気は晴れたり曇ったりだったので、気分良く、偶然にも夕食は季節感溢れる献立になりました。もちろん秘伝豆、鰺のお刺身、天ぷらは茗荷と紫蘇の穂とインゲンのかき揚げ風、茄子とトマトのイタリア風炒め、かぼちゃの煮物、漬け物。わが家の茗荷は秋茗荷なので、夏の茗荷より傷みにくいです。たくさん穫れたので、冷凍にしたり(薄切りにして冷凍できると知りましたので、早速やってみます)、塩漬けにしたり、お嫁さんにあげたり、茗荷好きの弟に送ったりします。
先日畑の伏見トウガラシの葉から落ちてきた、きれいな蛾です。一体どんな毛虫だったのでしょうか?外側の羽根と内側の羽根の模様が全然違います。内側は水玉模様で、外側は白い大胆な幾何学的模様です。頭とお腹は真っ赤でした。














 8月の終わりから9月の終わりにかけての一ヶ月は残暑にもかかわらず、良くあちこちのホールへ行きました。最初は8月29日のダ・カーポのコンサート。これは楽しかった。懐かしい歌、心の温まる歌の数々をたくさん聴かせてもらいました。
 次は同じく米沢の置賜文化ホールでの、能楽の祭典。米沢市と山形市の能と狂言の団体の発表会で、置賜文化ホール自慢の能舞台がホールの玄関からぐるっと回ってホール内に入っているのを初めて見たのです。
 
次は上杉の殿様方の御廟所のとなりのお寺「法音寺」で、「富子のひとりごと」と題して、その昔上杉家から吉良家に嫁ぎ、吉良上野介の妻になった富子姫の心を綴った、一人語りを聴きました。どういう訳かこれが入場無料で、良いお話を聞けました。上杉と吉良のつながりを何百年経ったいまも大切にして交流している団体があるのです。 同じ日の午後には川西町のフレンドリープラザのホールで、こまつ座公演「芭蕉通夜舟」、板東三津五郎さんの一人芝居で、見事な芭蕉を演じていました。これはコーヒーショップのお手伝いをしたおかげで、こっそり空席(たくさん空いていた)で見せていただきました。井上ひさしさんの芝居はいまも根強い人気です。

 次は、ブルガリアのピアニスト、イヴァン・ドンチェフさんのピアノコンサート。行ってみたら、お客さんが18人しかいなくて、本当にもったいなかったし、気の毒でした。素晴らしいショパンとリスト編曲のヴェルディのオペラから3曲とドンチェフさんの心のこもったアンコールで、サティの1曲をピアノのすぐそばで、独り占め状態で聴きました。

 最後は9月28日、仙台クラシックフェスティバルに出かけました。二つのコンサートを別々のホールで聴くので、車と地下鉄で、行ったり来たり。夕方はギターの大御所・福田進一さんとチェリスト長谷川陽子さんのシューベルトばかり数曲で、これは本当に素晴らしかった。夜は福田さんのバッハと武満徹の曲、まさに神業のような音楽を聴くことができました。終わってからのサイン会の行列に横入り(?)して、CDも買わないのに福田さんにドイツ野草の花の種を早業でお渡しして来たというおまけ付きでした。

 まだまだおまけが付いています。9月10日から、月・水・金の午前中は枝豆の収穫・選別・袋詰めのお手伝いにも行っているのです。こんなに忙しいと、正直な話し、ギターの練習がなかなかできなくて、下り坂に立っています。

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